検察官
「顔見知りの職員が来ていたのになぜ詐欺と思った?」
田口被告
「その時はパニックになっていたので、何も考えられなかった。職場に行かれたことや、寝起きに来られたことがストレスだった。車中で詳細な説明なく不安だった」
検察官
「金を返せと言われることは想定しなかったのか」
田口被告
「そのときはそこまで考えが及ばなかった」
検察官
「すぐに返せばよかったのでは?」
田口被告
「おっしゃるとおりですけど・・・使ってしまいました」
続いて裁判官からも問われます。
裁判官
「誤振り込みを認識したのはスマホで残高を見た時と言うが、なぜストレスと思ったのですか?」
田口被告
「1日の町職員の行動が頭に浮かんできたからです」
田口被告は「家族、阿武町、住民の方々、過去に関係のあった全ての方々に迷惑をかけた。借りた金は返し、助けてくれた人に恩返しできるようがんばっていきたい」と述べました。
次の裁判は27日。検察官が求刑し、審理を終える予定です。