戊辰戦争で戦った会津藩の白虎隊士と長州藩士の絆を後世に伝えます。
山口県美祢市のゆかりの地に記念碑が設置されました。
17日、記念碑の除幕式があり、白虎隊士の飯沼貞吉の孫、飯沼一元さん(82)らが出席しました。
記念碑には「長州と会津藩士の恩愛の道」と刻まれています。
戊辰戦争で長州藩などの新政府軍に敗れた会津藩の白虎隊士は自刃。唯一生き残った貞吉を長州藩士の楢崎頼三が連れて帰り、美祢市で養育したといわれています。
貞吉はのちに電信技師となり、世話をしてくれた人たちに感謝の思いを伝えるため赴任した下関の郵便局から美祢を訪れたということです。そのときに貞吉がたどった道を「恩愛の道」として伝えていこうと、東京の「白虎隊の会」が記念碑を建てました。
白虎隊士 飯沼貞吉の孫 白虎隊の会 飯沼一元会長
「死ぬことよりはるかに生きることが大事なんです。まずは生きないと何もできないということを若い人をはじめ、あらゆる人に学んでほしいと私は思います」
「白虎隊の会」では記念碑を会津と長州の新たな友好の拠点にしたいとしています。