救命率の向上を目指します。医師が救急車に乗りいち早く現場に駆けつける「ドクターカー」が山口県周南市で導入されることになり、12日、協定締結式がありました。

協定を結んだのは、周南市と徳山中央病院です。藤井律子市長と沼文隆院長が協定書にサインしました。

協定では、傷病者の意識がないなど、緊急性が高い事案が発生した場合、医師と看護師、救急隊員2人のあわせて4人が乗った「ドクターカー」が現場に向かい、治療にあたります。

医師の高度な治療をいち早く受けられ、救命率を向上し、後遺症を少なくする目的です。また、医師から直接指導を受けられることで、救急隊員の技能向上も期待されています。消防と病院が協力して「ドクターカー」を導入するのは、県内では3例目です。

徳山中央病院 清水弘毅 救命救急センター長
「救える命を救うため、あとは後遺症を残さないため。何割かでも救命率であったり、後遺症の少ない人たちを救いたいなと思って」

周南市の「ドクターカー」は10月1日から試験導入され、2026年4月からの本格運用を目指します。