長州ファイブの1人で、初代外務大臣を務めた井上馨の足跡をたどる企画展が、山口市で開かれています。
企画展は、井上馨の没後110年にあわせて、山口市の十朋亭維新館で開かれています。井上馨は1836年(天保6年)山口市湯田温泉で生まれ、長州ファイブの一員として、伊藤博文らとともにイギリスに密航留学しました。維新の志士として活躍し、明治政府で初代外務大臣を務め、「外交の父」と呼ばれています。
企画展では、長州藩の役人・小郡代官時代に村の庄屋から届いた嘆願書や、直筆の和歌の掛け軸など、約20点が展示されています。会場の十朋亭は、幕末に藩の役人が宿として利用した豪商・萬代家の離れで、井上馨も滞在した時期があるということです。
十朋亭維新館 学芸員・立石智章さん:「日本を、国家を背負った人物の1人である井上馨が過ごした山口との関係について、改めて見直していただきたい」
30分に1度再生されるプロジェクションマッピングで、明治維新について学ぶこともできます。
企画展「没後110年 山口の井上馨」は今月29日までです。