山口県内有数の米どころ、山口市の阿東地域で稲刈りが始まりました。ことしは梅雨が早く明け、猛暑が続きましたが、無事収穫を迎えました。

山口市阿東地域の三宅牧場では、コシヒカリを6ヘクタールで生産しています。22日、コンバインが大きな音を立て、稲を刈り取っていました。

三宅牧場 三宅健次 社長
「無事刈り取り初日を迎えて一安心ですね。早く梅雨が明けたのでそのあとの水管理が大変でした」

国は備蓄米を放出するなどの対策を取っていますが、米の店頭価格は高止まりしています。生産者としては複雑な心境だと三宅さんは言います。

三宅社長
「あまり高くなりすぎると消費者離れも進むし、安すぎると僕たちも再生産ができないので、適正価格が分からないところですね。米は日本の主食として大事にしていただきたい」

山口市阿東の特産品販売店「あとうふるーつしょっぷ」には、22日から店頭に阿東産の新米が並びました。

あとうふるーつしょっぷ 山本信 店長
「去年お米がなかったから、新米が出てよかったよかったと言われて、だいぶ出ました。うれしかった。よく売れました」

新米の価格は税込みで30キロ1万8千円。去年の1・5倍ですが、売れ行きは好調といいます。三宅牧場の米も取り扱っていて、消費者から好評ということでことしは去年の倍の量を仕入れるということです。