22日は二十四節気のひとつ処暑、厳しい暑さが収まるという意味ですが、猛暑は続いています。
そんな中、山口県山口市の阿東地域では早くも稲刈りが始まっています。

黄金色に輝くイネが、刈り取られていきます。
県内有数の米どころ・山口市の阿東地域にある「なかやまファーム」の田んぼです。

およそ70ヘクタールの田んぼで、コシヒカリなど3品種を栽培しています。
面積が広いため、大型のコンバインで刈り取っていきます。

ロボット技術などを取り入れたスマート農業も導入し、コンバインで収量が分かるほか米の水分量なども調べられるということです。

猛暑の影響が心配されたものの、天候に恵まれて順調に育ちました。
コシヒカリは9月下旬まで収穫が続く見込みで、なかやまファームでは、「新米ならではの豊かなうま味を味わって欲しい」としています。

一方、いま、全国的にコメが不足しています。
中山ファームの直売所では、次々と客が訪れ米を買い求めていました。

山口市内から
「無くなってましたね、月、火は買いに行ったら新米はまだ出てなかったです。スーパーは売れてました、新米じゃないのが無くなってました」

山口市内では米が売り切れたり、販売数を制限したりする店もあります。
店には米の入荷を問い合わせる電話がひっきりなしにかかってくるなど、対応に追われていました。
米の在庫が少なくなっている首都圏や関西などに送る人も多いそうです。

地元の客
「横浜、米がないからこないだから小分けで送りよったけど、底をついたからきょう出たから送っている」

これから稲刈りが本格化すると、出荷量が増えていく見込みです。

全農・山口米穀事業所によりますと、全国的な米不足の影響で県内でも米の需要が高まり、ことしは例年よりも、米が売れるペースが早いということです。

これから新米が出回ると、米不足は改善するとみています。