ではどのように対処すべきなのか?駆除の様子を取材しました。
駆除が行われたのは防府市田島の県道190号線沿いの植え込み。
作業にあたっていたのは、市役所の有志24人です。
駆除の方法は道具で刈るのではなく、慎重に手で抜いていきます。

作業にあたった職員
「根っこから抜く前にちぎれたりしたらまた生えたりするのかなっていうので(作業は大変)」
まず警戒すべきは、この「根」です。

防府市職員
「宿根なので1年で枯れてしまうということはない。何年かは咲いてしまう。根で育つ 種でも育つし、根でも広がっていく」
ちぎれた根から再生し、翌年にはまた花を咲かせるため根気強く何年も駆除を行う必要があります。
さらに注意が必要なのが「駆除のタイミング」
5月半ばの花の盛りの時期が適しているそうです。その理由は、花が散り時間が経つと種が地面に落ちてしまい、回収が不可能になるためです。
1つの花が生産する種はおよそ100個。花が密集している場所では1㎡当たり5000個にも及ぶため種が落下する前までに駆除しなければなりません。
しかし、このように先端が割れ茶色く変色している状態は、既に種が落ちてしまっているので、駆除の効果は半減します。
駆除には厳格な「ルール」もあります。

防府市職員
「特定外来生物の法律で、生きたまま移動させてはいけないという決まりがある。市民のみなさんでやるときは袋に入れて枯らせてからゴミに出す」
ゴミに出す際は、各自治体のゴミの処理方法に従ってください。