インバウンド増でタクシー不足に拍車か
アメリカニューヨーク・タイムズ紙の「今年行くべき52か所」で世界で3番目に選ばれた山口市。インバウンドなど観光客の増加が見込まれ、タクシー業界も新たな需要を期待している一方、懸念していることもあります。
大隅さん
「観光タクシーは市外や県内外の観光地に行きますので、そうすると山口市内にタクシーがいなくなっちゃうんですよね。やっぱり限られた台数ですからね。観光タクシーが増えれば、一般のお客様が利用されるときのタクシー不足の可能性はありますね」
「交通弱者」を生まないために
タクシーは買い物や通院など、生活に欠かせない公共交通機関の1つです。ふだんからタクシーを利用する人の多くが、車などの移動手段を持たない高齢者だといいます。
大隅タクシー・藤重肇業務主任(タクシー乗務員)

「特にスーパーの帰りだとお荷物もありますんで、生鮮食品とか、すぐ持って帰りたいでしょうし、そこからバス停まで行ってバスを待っておうちの近くのバス停に行ってそこから歩いてってなるともう全部溶けちゃうみたいな。そういうときにタクシーをご利用の方が多くなってると思います」
今回のアプリでタクシー供給の効率化を図り、タクシーを使いたくても使えない「交通弱者」を生まないようにというねらいもあります。
大隅さん
「もうタクシー会社1社で生き残るというか、経営するのは非常に難しい状態ですので。1社だけでやるんじゃなくて、共同で一緒に地区の運行を担っていく。アプリを使いながら、効率よい配車ができるようにしたいと思っております」
山口市内を走るタクシーのおよそ7割が連携している「やまぐちTAXIアプリ」。ドライバー不足の問題を解消し、利用者の利便性を生み出す相乗効果を生むことができるのか。実証実験は、3月末までの予定です。













