今回のフカボリのテーマはこちらです。
『地方議員のなり手不足』を考えていきます。


吉川アナウンサー
山形県庄内町議選が火曜日に告示されましたが、20人が立候補していますよね。

結城アナウンサー
庄内町議選、今回は8年ぶりの選挙戦に入っています。
前回の2018年は初の定数割れとなりました。
定数割れになると選挙戦にならず、『議論が深まらない』ということで非常に問題視されましたよね。
ではなぜ、なり手がいなかったのか、地方政治に詳しい山形大学の源島穣さんにお話を伺いました。

理由はこういったことなんじゃないかということでした。
『議員報酬がまず安い』ということでさらに選挙にお金がかかるということ。
こういったことを挙げていました。
庄内町でもそれわかっていまして、検討を進めていました。
その結果、議員報酬を上げたり、あるいは定数を削減したりという対策をとってきたんですよね。

ただ、注目してほしいのは、『議員報酬』なんですね、こういったデータがあります。
■山形県内の議員報酬(町・村)※月額
21万5000円~29万円(令和3年7月1日時点 全国町村議会議長会調査)

山形県内の議員報酬を見てみると、これ庄内町は改正前です。
『21万5000円』で県内で一番議員報酬が安かったんですよね。

こういったところからさらに税金が引かれることを考えると、果たしてこれで皆さん議員になりたがっていただろうかと。そういうところがやはり問題視されたわけなんですよね。

そしてもう一つ、年齢にも注目しました。ここも大きなポイントなんです。
今回の庄内町の例を見てみますと、立候補者の平均年齢が61.9歳ということで、やや高めなんですよね。

これ見てみますとね、この年齢が高いというのも非常に問題でして、『若者が立候補しない』ということが見てとれるわけなんですよね。

では、なぜ若者が立候補しないのか。これまた源島さんにお話を伺いました。

『若者が選挙に出られる環境がない』とズバリおっしゃっていました。
どういうことかというと、議会の日程自体が平日の昼間ですよね。
ということは会社員は当然出席できません。傍聴もできないので政治への関心も高まらない。
議員は必然的に自営業や高齢者に偏る。となると若者が立候補しにくい雰囲気に繋がると
いうことなんですよね。

実はもう一つ生の声があります。

国政選挙にある党から声をかけられたんですが、出馬しなかった方の生の声です。
『何故出なかったんですか?』と聞いてみました。
『会社を辞めなければならない雰囲気がありました』
これどういうことかっていうと、「お前会社休んで選挙運動するのか」って言われるってそういう風潮があるってことなんですよね。

そしてもう一つ、「落選したら生活していけるか不安」
これ当然ですよね。
となるとですよ、会社は法律で規定されて辞める必要ないんですよ。
辞める必要ないんですが、それを許さない雰囲気があるので、
『当選しないと稼ぎ口が当然なくなる』
→『仕事を辞める決心が当然つかない』
→『出馬しない』
→『若者の政治参加が困難になる』
という風潮が生まれる。
ということに繋がるということなんですよね。

程では議員のなり手不足を解消するには、どうしたらいいんでしょうか?

大きくはポイントが2つあると思います。
議員になりたい人を増やすには、まずは『適正な議員報酬』が必要ですね。
ただこれ高くすればいいってことじゃありません。
当然自治体の人口規模もありますから、適正な報酬です。あくまでも。
ただ『議員になりたいな』と思うような議員報酬、そしてしっかり働いてもらうことが大事なんですね。

2つ目、これが最も大事だと私は思います。
『若者が立候補できる環境』ですね。何よりも理解です。
そして、サラリーマンでも議員ができるという法整備、これが重要なんじゃないかと思いますね。
これが整えばですよ、当然なり手が増えまして政治が活性化します。

そういうことが起きれば当然若者ための政治もできるということになるんですよね。
政治は今『投票しましょう』ということが叫ばれてますが、投票だけじゃ駄目です。
当然『立候補する人』がいないと、政治は作っていけないということになります。