今年の猛暑は県産農作物に大きな影響を与えています。
山形県は米農家に対して早めの刈り取りを求めていますが、それはなぜなのか、米農家を取材しました。

農業法人フィールドシップ・坂本栄之さん「とても大変だった。特に8月に入ってからの高温、はじめての経験だった」
県によりますと、先月の県内の天候は気温が平年より3度から4度ほど高く、雨は平年の40%以下しか降らない。まさに高温・少雨でした。

県内の農作物は果樹の焼けや奇形など多くの被害が出ています。
またコメは暑さの影響で刈り取り適期が1週間から10日ほど早くなっていて、早期の刈り取りが呼びかけられています。
では刈り遅れるとどうなるのでしょうか。
農業法人フィールドシップ・坂本栄之さん「1等米になるはずのコメが2等米になってしまうので、1等米比率を高めるために早く刈り取る必要がある」
JAによりますと、コメの刈り取りは今週末から来週いっぱいがピークと見込まれています。
農業法人フィールドシップ・坂本栄之さん「みなさんにおいしいコメを食べてもらう為には品質の良いコメを出荷すること。できるだけ早く適期に刈り取りをがんばっていきたい」
ではなぜ高温が続くと、早めの刈り取りが必要なのか詳しく見ていきます。
「適期」とは「一番おいしい時」です。
このときに刈り取らないと1等米比率の低下につながる恐れがあるということです。