■捕獲後のルールは「現場任せ」が実態

クマが捕獲されたあとの選択肢は、大きく分けて「山へ放す(学習放獣)」か「殺処分」の2つです。

しかし現状、国はこの判断について明確な統一ルールを設けておらず、最終的な決断は、捕獲を行った各市町村の担当者に委ねられています。

以前、山形県の新庄市の市街地にクマが長時間居座ったケースでは、人的・物的被害が出なかったことなどを踏まえ、麻酔銃で眠らせ、クマは山へと放たれました。

しかし、すべてのケースでこのようにスムーズに判断が下せるわけではありません。住民の安全を守る責任と、野生動物の命を奪うことへの葛藤の板挟みになっているのが、市町村の現状です。