高い勝率、収益は無限。この言葉で誘われ、カネをだましとられました。

山形市に住む70代の男性がフェイスブックで知り合った女性を名乗る人物のメッセージをきっかけに、およそ2800万円をだまし取られる詐欺被害にあいました。

警察によりますと去年11月、山形市に住む70代の男性のフェイスブックに、中国に住む女性を名乗るアカウントからメッセージが届きました。

やりとりを続けるうちに男性は女性を名乗る人に親近感を抱くようになったということです。

その後、去年12月中旬になって男性は女性を名乗る人物から「叔父は投資に詳しい」「叔父の勝率は85%で、収益は無限」などと投資に誘われました。

男性は教えられた投資サイトに10万円を振り込み、さらに金(きん)の投資を誘われ180万円を振り込んだということです。

男性が教えられたサイト上では利益が出ていたことから出金しようとしたところ、「インサイダー取引を行っている。口座を凍結する」などと言われました。

男性は口座凍結解除の保証金などとして次々と現金を要求され、指定された口座に
7回に渡り金融機関の窓口から現金2628万円を振り込んだということです。

その後、男性が家族からカネを借りようとしたところ、家族に詐欺ではないかと指摘されて被害に気が付きました。

男性がだましとられたのは、あわせて2818万円にのぼります。

警察は「一度も会ったことのない人からうまい話があるわけがない」として、SNSを通じた詐欺に注意するよう呼びかけています。