山形県鶴岡市の70代男性が警察を名乗る男からかかってきた電話をきっかけに、現金910万円をだまし取られる特殊詐欺にあいました。
警察によりますと、今年5月上旬、鶴岡市の70代男性の固定電話に東京中央警察署の「マエダ」を名乗る男から、「暴力団の『タカハシ』という男を調べています」「タカハシが、あなたの口座を使って4000万円を使っていることがわかりました」などと電話がありました。
その後、検事の「エゴシ」を名乗る男から電話があり、「犯罪に加担していないことを証明するためにはお金が必要です」「いくら持っていますか」などと尋ねられ
男性は定期預金や普通預金の金額を答えたということです。
そして、男性は「エゴシ」から、定期預金を解約するよう指示されたほか、毎日ATMで限度額を出金するよう言われました。
男性は5月21日から6月4日までの間、ほぼ毎日のようにATMで出金し、現金910万円を準備したということです。
さらに、「マエダ」からの指示で、男性はその日に出金した金額を「マエダ」に伝えていました。
6月上旬、「エゴシ」から 電話で指示があり、男性は現金910万円をビニール袋に入れ、自宅の前に置きました。
しばらくするとカネはなくなっていました。
男性はその後も「マエダ」に連絡をしていましたが、1週間ほどすると連絡がとれなくなり、警察に相談して被害がわかりました。
警察では、「警察官をかたる者から、現金をだましとられる事件が多発している」
として、注意を呼び掛けています。