今月は、犯罪や非行の防止と更生について理解を深める「社会を明るくする運動」の強化月間です。
山形市ではきょう、オープニングセレモニーが行われました。
「社会を明るくする運動」は、法務省などが中心となり犯罪と再犯防止を呼びかける活動です。

罪を犯した人の更生について理解することが再犯防止に繋がるとして、県や警察、学校などが連携し、弁論大会などの広報活動が全国各地で行われています。
きょうのセレモニーには県民踊協会や、地元のこども園の園児が踊りや演奏を披露し、強化月間のスタートを飾りました。

山形保護観察所 小野旬 企画調整課長「やり直そうと思っても地域の中で理解を得られず孤立をしてまた罪を犯す人が増えている。そういった人たちが少なくなることが私たちの目指すところ」

山形保護観察所によりますと、犯罪を犯した人の再犯率は47%。そのうちおよそ
7割が犯行時には無職で社会的な理解と支援が課題です。

また保護観察を受けている人の社会復帰を支援する保護司は県内におよそ640人いますが、大半は60歳以上の人たちで、人員不足などの課題があります。
県保護司会連合会 竹田和則 会長「無償のボランティア活動で自分たちの及ばない力かもしれないがその力で再犯を防止できたり非行や犯罪を防止できると誠心誠意取り組んで一人でも多くの犯罪者を再び同じ道に歩まないように努力しているところ」

推進委員会では期間中、小中学生を対象とした作文コンテストなどを行い、誰もが明るくすごせる社会の実現を呼びかけていくとしています。