JR米坂線の復旧にむけ、沿線の自治体が参加する会議が長井市で開かれ、改めて
「鉄道」としての復旧を目指すことを確認しました。

深田倫寛 記者「こちら米坂線の線路ですが本来の姿とは違い雪で覆われています。豪雨からまもなく2年半経とうとしていますが復旧は全く進んでいない、そんなように感じます」

JR米坂線は3年前の豪雨で被災しました。

今でも長井市の今泉駅と新潟県の坂町駅の間で運休が続き、現在は代行バスが運行されています。

復旧にむけていくつかの案が出されていますが、JRでは、鉄道として復旧すると、費用は86億円にのぼると試算しています。

きょう、置賜地域の市と町や県の担当者が参加した会議は非公開で行われました。

会議はおよそ1時間半行われ、復旧費用や復旧後の運営方法などについて話し合ったということです。

県によりますと、会議では線路の復旧は行わずにバスに転換するのではなく、「鉄道」としての復旧を目指すこと。そして、復旧を見越した米坂線の利用促進に向けた活動を行うことなどについて意見交換をしたということです。

山形県 平山雅之 副知事「JRが主体的に鉄道を復旧してほしいと(話し合った)。もう2年半になりますか、利用する方にとっても、どうしてくれるんだと
しびれを切らしている方も多分いると申し上げて、具体的な取り組みにつきまして
ぜひ県が中心となりながら進めていかせてくださいと(伝えた)」

県は今後、JR東日本や新潟県なども交えた5回目の復旧検討会議を開いていきたいとしています。