山形大学は、今月18日に実施した来年度入学の大学入学共通テストで、再試験の対象となる事案が発生したと発表した。

しかし再試験の受験希望者がいなかったため、再試験は実施しない。

山形大学によると、18日に実施した大学入学共通テストの英語リスニング試験で、問題を聞くICプレーヤーの落下による機器の不具合を申し出た受験者への監督者の対応に問題があった。

該当会場は県立鶴岡中央高校試験場。

監督者がたてた物音と話し声によって、試験問題の一部が聞き取れなかった受験者がいたという。

試験翌日の夕方、受験者の保護者から大学入試センターに連絡があった。

大学が調査したところ、監督者の動作が解答に影響がなかったとは言い切れないと判断し、大学入試センターと協議の上、25日に再試験の実施を決めた。

本来、試験開始後の受験者とのやりとりは全て筆談で行うところを、監督者が口頭で対応したのが原因だという。

以上のことを受け、大学が該当する部屋で受験していた全員に再試験の受験希望をきいたところ、希望者がいなかったため、再試験は実施しないこととなった。

なお、ICプレーヤーの不具合を申し出た受験者は、18日に再開テストを実施し適切に試験が実施されたという。