「県知事選挙・候補者の訴えを追う」

県政のかじ取り役を決める県知事選挙の投開票が、今週末に迫っています。

Nスタやまがたではシリーズで、きのうから両候補の訴えを項目別にお伝えしています。

きょうは「人口減少対策」についてです。

県知事選挙に立候補しているのは、届け出順に、無所属の現職で5選を目指す吉村美栄子さん(73)と、無所属の新人で、福島県の自営業、金山屯さん(84)の2人です。

人口減少に歯止めがきかない県内。

県によりますと、去年12月1日時点の県の人口は100万8775人。

おととしの同じ時期と比べおよそ1万5千人減少していて、今年度中に100万人を割る可能性が高いとされています。

また、県がおととしの人口を調査したものによりますと、県外への転出は18歳から24歳までの若年層が最も多く、若者の県内定着と回帰が、大きな課題となっています。

県内出身の若者は今の県政をどう見ているのか、要望などを聞きました。

県内在住「(Qどんな県になればみんな残る?)もっと盛んな感じになってほしい。もっと店を開けてほしい」

県外在住「(Qどんな県になってほしい?)これからもっと若い人たちが進んで政策、取り組みがもっと盛り上がればいいなとは思います」

県内在住「(Qどんな県になってほしい?)山形の魅力をもっと外に発信していけるものがあれば、良さに気づく人とかも増えると思うので、その良さはそのままで、もっとほかの人が知ってくれたらうれしい」

人口減少対策をどう考えるのか、まずは吉村さんの訴えです。

現職 吉村美栄子 候補「女性も働きやすい職場、これを力入れていかないといけないんです。若者も女性もみんなが働きやすい職場づくりというものを官民一体となってつくっていきたいと思っています」

吉村さんは人口減少対策について県内での暮らしや働くことの魅力を上げ、きちんと発信していくことが大切だとしています。

具体策として、出産費用や保育料など子育てに関する経済的負担の軽減や、文化芸術・スポーツ施設などの整備・活用などを進め、若者も女性も住みやすい環境づくりを目指したいとしています。

次に、金山さんの訴えです。

新人 金山屯 候補「支援制度をしっかりすればみんな来ますよ。子どもを産むなら山形行こうってなるんですよ。それがしっかりしてないから、みんな出て行っちゃう。簡単なこと」

金山さんは人口流出を止めるためには、子育て世代を支援する制度の充実が必要だとしています。

また、性的少数者のカップルを公認するパートナーシップ宣誓制度の導入は人口減少対策と逆行しているとし、反対の立場を取っています。

今月8日時点の県内の有権者数は87万1787人。

県知事選挙は、一部の地域を除いて今月26日に投票が行われ、即日開票されます。