帝国データバンク富山支店によりますと、砺波市杉木の有限会社「呉西運輸」は、6月20日に富山地裁高岡支部から破産手続きの開始決定を受けていたことがわかりました。

呉西運輸は1962年(昭和37年)に設立された一般貨物自動車運送業者で、富山県内のほか県外への長距離輸送にも対応し、紙やパルプ関連の輸送を中心に事業を展開してきました。

2016年12月期には売上高約3億円を計上していましたが、近年は受注の見込みはあるもののドライバー不足により対応できない状態が続き2021年度12月期で売上高9400万円に減少、赤字決算による債務超過が続く厳しい経営状況となりました。

そうしたなかで、令和4年8月に経営改善計画の策定に取り組むなどしましたが、重い借入負担と燃油高の影響もあり事業継続を断念、今年3月に事業を停止していました。負債総額は1億7000万円が見込まれています。