富山県を流れる庄川。その上流に位置する岐阜県高山市の山あいに産業廃棄物の最終処理場を建設する計画が浮上しています。流域の住民らは農業や漁業への影響が懸念されるとして場所の変更を求めています。

庄川沿岸用水土地改良区連合 城寳勇理事長:「水源地ですごい大事な神の住む地域なんですけど、そんなところに神棚や仏壇に匹敵するようなところにうちで一番汚いどうにもならなくなったゴミを置くようなことは法律以前の問題で常識的な問題。場所を、場所を変えてくださいということです」

こう話すのは庄川沿岸用水土地改良区連合の城寳勇理事長です。処分場の建設予定地は県境から20キロ南に位置する岐阜県高山市荘川町六厩(むまや)の山間部です。

富山市の廃棄物処理業者が有害物質などを排出しないとした上で岐阜県に事業計画書を提出、現在、審査中とされています。

庄川流域にはおよそ1万2000平方メートルの農地があり、城寳さんらは農作物に与える影響は大きいと不安をあらわにしています。

庄川沿岸用水土地改良区連合 城寳勇理事長:「庄川のすぐそばにある日本海の“いけす”と言われている氷見のブリ、あれも全部風評被害の対象となりますよ。おコメだって富山県の西部のコメは汚染されたと評判がたてば半額以下になります。いまでさえ儲からないのに私だって農家やっていますけど、辞めますわ」

処分場の建設を巡っては高岡、射水、砺波、南砺市議会では岐阜県に慎重な判断を求める意見書が可決されているほか地元、高山市の六厩地区では反対運動が展開されています。

連合では県西部のJAや漁協に対して反対の同意を得るとともに県西部の農家などから反対署名を集め岐阜県に提出する方針です。