富山県高岡市のプールで5歳の男の子が亡くなった事故…痛ましい事故は防げなかったのでしょうか?まもなくゴールデンウイーク、家族で水遊びをする人たちもいるかもしれません。水難事故を防ぐ活動をしている専門家は、今回の事故について、ケアや監視体制の不備を指摘します。特に、泳ぎに慣れていない子どもたちの安全について、注意するべきこととは…。
これはおととし、石川県のプールで撮影された映像です。画面中央で泳ぐ女の子が突然、溺れたように見えます。


隣のレーンで泳いでいる人や、ウオーキングしている人などは女の子の様子にまったく気づいていません。

10秒後、プールサイドにいた職員が、女の子に気づきプールに飛び込みました。子どもが溺れるのを防ぐためには、少しの間でも目を離さない「大人の監視」が重要です。


富山県高岡市で5歳の男が亡くなった事故。水の事故を減らす活動している水難学会の安倍淳副会長は事故が起きたタイミングに注目します。


一般社団法人水難学会 安倍淳 副会長:
「コーチの目が行き届くのは、本当に授業してるとか『きょうはクロールの時間ですよ、背泳ぎの時間ですよ』っていう時間の時は、集中して子どもたちすべてに目がゆきわたっているんですけど、“遊びの時間”といいますかね、ちょっと休憩で入れ替わる時間とかですね。そこがやはり一番注意すべき点なんですね。そこでまさに事故が起きてしまった」

