富山県内で早くもクマの目撃情報が相次いでいます。暖かい日が続き、例年より早く春が訪れたことが要因とみられ、専門家は人里に早く降りてくる恐れがあるとして警戒を呼びかけています。

春になると冬眠から目覚め、活発に動き回るクマ。富山県内では今年に入り8件(4月13日現在)の目撃情報が寄せられています。

クマは草食で、春は柔らかい葉を好んで食べますがことしは、先月下旬から暖かい日が続いたことで、クマのエサに影響が出る可能性が指摘されています。

富山県自然博物園ねいの里 間宮寿頼さん:
「新緑のシーズンが終わっていくと、どんどん(葉が)硬くなっていって、利用しにくいというか、栄養価もちょっと下がるといわれているので、そういう意味ではあまり(クマが)利用しなくなってくるというのはあるかもしれません」

クマの生態に詳しい富山県自然博物園ねいの里の赤座久明さんによりますと、暖かい日が続いたことで、山にあるエサの葉が例年よりも早く硬くなり、柔らかい葉を求めて人里に早く降りてくる恐れがあるというのです。

こうした事態に備えようと富山県は19日、野生動物の被害防止を話し合う会議を開き、対策を話し合いました。

会議では今年度、クマの早期発見のためにAIを活用した資機材を導入する経費を追加することや、クマによる人身被害の73%は山菜取りをしている最中に発生していることを関係機関が確認しました。

富山県自然博物園ねいの里 間宮寿頼さん:
「今からは特に人がクマの生息域に入る時期に入るので、特に山菜取りの方は注意していただくのが原則かなと思います」