黄砂が富山県内に漂っている状態…

また、こちらの施設には、環境省が黄砂対策事業の一環として全国5か所に設置している特殊な装置があります。

富山県環境科学センター大気課 
木戸瑞佳研究員:
「こちらは黄砂など大気汚染物質を観測する装置でライダーといいます。レーザーが黒い筒から上空に上がって、上空に大気汚染物質や黄砂などの粒子があると、レーザーの光が望遠鏡に跳ね返ってくる。跳ね返ってきた光の量が多いと粒子がたくさんあるとわかります」

ライダーは、大気中の粒子が角張った黄砂か、黄砂以外の丸みを帯びた大気汚染物質かどうかや、飛来した量や上空の高さを、24時間365日測定しています。

この飛来状況は、専用のホームページでリアルタイムで確認することができます。今回の黄砂の飛来について、ライダーの観測で何がわかったのか、教えてもらいました。

富山県環境科学センター大気課 
木戸瑞佳研究員:
「特に(12日)夕方の午後4時くらいから午後8時くらいにかけて色が赤くなっていますので、非常に粒子の量が多かったということがわかります。いまも黄砂がずっと富山県内に漂っている状態と考えられます」

県内は、12日の夕方から夜にかけて黄砂のピークを迎えていることがわかります。

このあと黄砂の量は少なくなる見込みですが、県環境科学センターでは、今後、黄砂にどのような化学成分が付着しているのかなど詳しく調べる予定です。