11日の富山県内は、最高気温が28℃を超えたところもあり、夏のような暑さとなりました。季節はずれの暑さで、今月22日に開幕するチューリップフェアの会場では花がほぼ満開となり、関係者は頭を悩ませています。
11日の富山県内は広い範囲で晴れ、砺波市で26.7℃、魚津市では全国で最も高い28.1℃を観測するなど季節はずれの陽気となりました。


記者:
「午後1時の砺波市です。手元の温度計は26℃を示していて、長袖シャツ一枚でも汗ばむほどです。この連日の暑さの影響で、例年より一足早くチューリップが見ごろを迎えています」

今月22日に開幕するチューリップフェアのサテライト会場となっている砺波市高波のほ場では、3月から気温の高い日が続いた影響で、例年より10日ほど早く花が咲きはじめ、フェアの開幕を前にほぼ満開となっています。


富山県花卉球根農場協同組合 水越久男さん:
「わたしも50年程作ってますけど、こんなに早い年は初めてです。富山のチューリップは100年ほど作られていますけど、これまでになくとんでもなく早いと思います」

すでにチューリップは咲きそろい、本来なら球根を大きくするため花を摘み取る作業をしたいところですが…。
富山県花卉球根農場協同組合 水越久男さん:
「イベント会場に花がないイベントはありえないので、全部を摘花することはしないで、なんとかもたせるようにはしたいと思っていますけども」
今週末の「高波チューリップまつり」までは何とかもちそうですが、「フェア開幕までもたせるのは難しいのでは」と気をもんでいます。
富山県花卉球根農場協同組合 水越久男さん:
「たぶんちょっと難しいんじゃないかな。こんなに花が咲いていますので。できれば早めにきていただいたらいいかなと思います」
一方、フェア開幕にむけ、12日から休園に入る
砺波チューリップ公園では…。
記者:
「チューリップフェアの会場になるチューリップ公園にやって来ました。遮光ネットの下でもチューリップが咲き始めています」

去年より2週間ほど早く遮光ネットを取り付けましたが、この暖かさで中生の品種もすでに咲きはじめています。

例年なら開幕日に3、4割の開花状況になるよう
調整していますが、ことしは5、6割が咲いてしまうのではないかとみています。

チューリップ四季彩館 三上亜紀代さん:
「チューリップフェアの開幕にきれいにご覧いただけるように調整しているところです。5月5日までの会期がありますけど、早めにお越しいただけるのがいいかなと思っています」
ことしはコロナ前と同じ30万人の入り込みを見込んでいますが、満開の状態で観光客をもてなせるかどうか 関係者たちの悩ましい日々が続きそうです。











