高級魚として知られる「ノドグロ」。世界で初めてノドグロの人工授精に成功した富山では、7年前から稚魚の放流が行われ、成果が確認されています。
赤い体に大きな目、水槽の中をゆっくりと泳ぐのは高級魚・アカムツ、別名ノドグロの稚魚です。

富山県水産研究所は2013年に世界で初めてノドグロの人工授精に成功。7年前から人工授精で生まれた稚魚の放流を続けています。

放流された稚魚はおよそ1万8000匹。音や光、振動にとても敏感なため水槽を移すにも細心の注意が必要です。

ノドグロの稚魚は、滑川漁港から2キロほどの沖合いに放流され、4年後には25センチほどに成長するということです。
富山県水産研究所 福西悠一 主任研究員:
「漁師に協力していただいているので、この放流した魚が育って、漁師の網にかかって少しでも恩返しできればと思います。富山県でしっかり飼育技術を確立して、将来的には他の県にも普及するということも考えていく必要があると思います」

富山県水産研究所によりますと、人工授精のノドグロと天然のノドグロは鼻の形で見分けることができるということで、数年前に放流したノドグロが実際に市場で確認されるなど成果は着実に出ているということです。











