間を見つめたまま反応しない被告

島津被告は裁判の冒頭、裁判長の問いかけに対し前を見つめたまま反応せず一審同様、口を開きませんでした。

法廷で名前だけでも語ってほしいと訴えていた中村さんは島津被告をじっと見つめていました。

その後、起訴内容について、無言を続けます。

裁判長「検察官が読み上げた事実にどこか間違いはありますか」
島津被告「…」

裁判長「何か言っておきたいことはありますか?被告人何かないですか?」
島津被告「…」

裁判長「被告人は語らないという前提で進めます」

裁判の争点は一審と同じく、強盗殺人罪の成否、責任能力の程度、そして量刑です。

強盗殺人の成否について検察側は冒頭陳述で、「当初から警察官を無差別に殺害することが目的で、その目的を果たすため拳銃を奪うことを計画していた」として強盗殺人罪の成立を主張。対する弁護側は「自分より強い武器を持つ警察官と闘うために交番に向かった。拳銃を奪うための犯行ではない」と改めて殺人と窃盗の罪の適用を求めました。また責任能力について検察側は、「犯行時に精神症状はなく、動機に沿った行動が取れていた」と完全責任能力を主張。弁護側は、「過酷な生い立ちや発達障害が動機形成に影響しており、交番襲撃以降は心神耗弱状態だった」と反論しました。

量刑について検察側は改めて死刑求刑する見込みです。

弁護側は「更生の可能性は十分にある。生きて罪を償うべきで死刑は重すぎる」と主張。そのうえで、「被告には生きて罪を償ってほしい」と訴える遺族の中村さんの妻が、弁護側の証人として出廷することを明らかにしました。

差し戻し審は16回の審理が行われる予定で判決は12月8日に言い渡されます。