富山市が2025年の国勢調査で人口を過大に報告していた問題で、総務省は29日、不正に人口を水増しした統計法違反の疑いで市の職員を刑事告発しました。富山市議や市民からは「恥ずかしい」「襟を正してほしい」といった声が上がっています。
富山市 藤井市長
「富山市民の皆さまに多大なるご迷惑をおかけしました。心よりおわび申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」

29日、富山市議全員を前に職員の刑事告発について謝罪した藤井市長。
去年10月1日現在で実施された国勢調査について総務省はきのう、不正に人口を水増しした統計法違反の疑いで容疑者を特定しないまま富山市職員を刑事告発しました。

職員は、国勢調査員が作成した世帯一覧の一部で、居住実態なしと抹消した世帯を存在するものとして取り扱ったほか、居住実態がない世帯を手書きで追加するなどして調査票を作成し、人口を水増しした疑いが持たれています。

ことし5月の速報値では富山市の人口は40万2133人でしたが、発表した確定値は3千人近く下方修正していて、総務省は少なくとも2千人以上、水増しされた疑いがあるとみています。確定値39万9197人総務省が統計法違反で刑事告発するのはこれが初めてです。

出席した市議からは事実関係や市独自の調査について質問が相次ぎましたが、藤井市長は捜査を理由に答えを差し控える場面が目立ちました。
みどり 野上明人市議
「もうすごく残念の一言につきます。私たち議員も全然分からない、市民も分からない、蚊帳の外に置かれている状態で、腹立たしく思う人は多分大勢いらっしゃるんじゃないのかなと思っています」

日本共産党 赤星ゆかり市議
「本当に信頼をますます失ってしまったなと。議会はもっと追及していかないなといけないし、徹底究明が必要だと思っています」

街の声は。
富山市民(70代女性)
「恥ずかしいです。ショックです」
富山市民(60代女性)
「企業でもそういうのあるとクビじゃないですか。信用がだんだんできなくなってくると思います」
富山市民(80代男性)
「もの凄くイメージ悪くなると思いますね。もうちょっと襟正してもらいたいですね」
人口の水増しについて藤井市長は組織的な関与を認め、警察の捜査に全面的に協力するとしています。











