ワクチン1回だけ…免疫が不十分で「修飾麻疹」に
さらに、はしかは子どもの病気というイメージがありますが、近年の感染者を年代別にみると、多くを20代から40代が占めています。

背景にあるとされるのが、ワクチン接種制度の変遷によって生まれた「空白世代」です。
はしかはワクチンを2回接種することで免疫がつくと言われていますが、年代によっては接種が1回で終わっている人もいます。
富山大学附属病院 感染症学講座 村井佑至医師「30代から50代。その世代は、はしかワクチンが1回接種だった時期があったり、地域によって接種状況が異なっていたりして、十分な免疫がついていない人がいます」

こうした免疫機能が不十分な人たちがかかりやすいのが「修飾麻疹」です。
発疹や高熱などの症状が典型的なはしかより軽く、本人も医療機関も気付きにくいことがあります。そのため、はしかと分からないまま周囲に感染を広げてしまう恐れもあるといいます。

村井医師は、「免疫が十分でない人が感染すると、典型的な症状が現れにくくなります。発疹が目立たなかったり、高熱が出なかったりするため、はしかと気付かれにくいケースがあります」と話します。

さらに、ワクチンによる免疫が十分でない人が一定数いる中、海外からの持ち込みによる感染も増えていることから、今後もしばらくは感染が増える傾向が続く可能性があると指摘します。
こうした中、感染を防ぐ最も有効な方法がワクチン接種です。
まずは母子健康手帳などで、自分や家族のワクチン接種歴を確認しましょう。特に妊婦は感染すると重症化しやすく、早産や流産のリスクがあるとされていて、妊娠中はワクチンを接種できないため、周囲の人が免疫をつけて感染を防ぐことも重要です。
また、発熱や発疹など、はしかが疑われる症状が出た場合は、空気感染を防ぐため、直接医療機関を受診せず、まずは電話で相談し、受診方法を確認することが呼びかけられています。










