中東情勢の悪化で富山市の自動車整備工場では、板金塗装に欠かせない資材が入荷できなくなっています。整備工場の社長は事故をしても直せない、「整備難民」が増えていると言い、危機感を募らせています。

たつみ自動車 島田渉さん(電話をする様子)
「たつみ自動車です。ねえねえ、エンジオイルは、在庫持ってる?無いか。今頼んだらいつ入る?不明か…」「入荷は未定です。納期未定、いつ入るか分からん」

富山市針原中町で、50年前から自動車の板金塗装を手がける「たつみ自動車」。
仕入れの目途が立たないのは、自動車の心臓部を守る「エンジンオイル」です。劣化したまま使用すると故障の原因にもなるため、定期的な交換が欠かせませんが、在庫は1缶のみ。

たつみ自動車 島田渉さん
「乗用車だと、約4~5ℓ使うので、5台分ほど。2か月も3か月も持たんね。ひと月だな」
さらに、最も深刻なのが。

たつみ自動車 島田渉さん
「こちらは現在修理している車。板金作業は予定通り進んでいるんですけれど、この後の塗装のところで、ちょっと停滞するかなというところ」
塗料用薬剤の供給不足です。
たつみ自動車 島田渉さん
「塗装の最終仕上げの『クリア塗装』という工程の中で使うシンナーになります」

塗装に欠かせないシンナーは原油からつくられる「ナフサ」が原料ですが、中東情勢の悪化以降、仕入れ価格は1缶あたり1万3000円から2万4000円へと高騰。入手自体も困難になっています。
たつみ自動車 島田渉さん
「注文しても1、2日で入ってきていたのですが、今は仕入れ業者も在庫を持っていないので、メーカーから取り寄せるのに約3週間かかっている」

塗装の最終工程で使うシンナーの在庫は数か月分あるものの、塗料を固めるための「硬化剤(ハードナー)」の残りがわずかで、入荷は未定だといいます。
たつみ自動車 島田渉さん
「これが切れちゃうと作業はストップする」










