高岡市の出町譲市長が「高岡断層」が通っていることを理由に高岡駅南の商業施設跡地への市役所の移転は厳しいとの見方を示した問題で、地元に波紋が広がっています。市長の発言は住民の不安と風評被害をあおっているとして、地元自治会が市長に発言の撤回と謝罪を求めました。
高岡市役所を訪れたのは、下関校下(小学校区)連合自治会の北林和正会長です。

下関校下にある高岡駅南の「旧ダイエー跡地」をめぐって市長の発言の白紙撤回と地域の不安をあおったことへの謝罪などを求めました。
下関校下連合自治会 北林和正会長
「どういう対策をすればいいかも何もない中であそこに断層があります。市役所としては高い建物は無理ですというだけ言われるとですね、じゃああそこに断層だって言われている所に建っている住民はどう対応すればいいかわからないんですよ。あくまでも不安」

問題となっているのは、高岡駅南の「旧ダイエー跡地」です。前市長時代の去年3月、市の土地開発公社が用途不明のまま8億6千万円で取得しました。
出町市長は3月20日、「旧ダイエー跡地」が市役所の移転先の前提になっているとして、土地の一部を通る「高岡断層」の存在を理由に市役所の移転は厳しいとの考えを示しました。
高岡市 出町譲市長
「国土地理院の資料によれば、活断層が通っているという話なんです。もちろんあそこに市役所を建てるという考えを全面否定するわけじゃありません。それ『ありき』で進めることは、なかなか厳しいんじゃないかなと」

「高岡断層」は、2015年に国土地理院が航空写真を基に調べた結果初めて存在がわかった活断層で、現在のところ、地層などを調べた正確なデータはありません。
この「高岡断層」が旧ダイエー跡地の一部を通っているとされています。
この日、出町市長に要望を行った地元の下関校下連合自治会は次のように語りました。
下関校下連合自治会 北林和正会長
「断層ありますよって事実を伝えられたと思うんですけど、それに対して地域住民はどうすればいいのかという思いがすごくあります。高岡市の魅力を向上していかなきゃいけない市長がそういうエリアの価値を下げるような発言をされたというのは甚だ遺憾かなと思っておりますが、いかがお思いでしょうか」

高岡市 出町譲市長
「まず言いたいのは風評どうのこうのという思いは全くなく、あそこで市役所建てるということを前提に議論が進んでいこうとしていましたよ。そうした情報をいわば隠したまま動こうとしてた、私はそれはやはり市民にはちゃんと説明しなきゃいけないと思いました」

北林会長は、県外の店舗が高岡駅南への出店を思いとどまるケースなども出ているとして、住民の不安と風評被害を払しょくするため市長に対して詳細な説明と高岡断層の調査を求めました。
下関校下連合自治会 北林和正会長
「建物が建つ・建てられない…、もちろん市民も大事です。それは政治的によく検討されてやられたらいいと思いますが、そういうことを僕たちは求めているんじゃなくてですね、あの地域の風評と不安、これを何とかしていただきたい。その1点でございます」

地元からの要望を受けた出町市長は次のように述べました。
高岡市 出町譲市長
「お話は承ったということですが。それを表にしないまま進むわけにはいかないと思いました。今回の件は、やっぱりきっかけは庁舎つくるっていう話になって、それをどんどん進めようとしてた市役所があるわけですよ、そこに対してのことであります」

出町市長は発言を撤回する態度は見せず、地元自治会との議論は平行線のままでした。高岡断層と市役所の移転をめぐる問題は、市議会6月定例会でも激しい論戦となりそうです。












