管理職の一部が前の市長によるパワハラを訴えていた黒部市で、ハラスメント防止条例が制定されました。県内の自治体でハラスメント防止条例が制定されるのは初めてです。

黒部市議会4月臨時会が30日開かれ、4月12日の市長選で初当選を果たした上坂展弘市長は提案理由説明で次のように述べました。

黒部市 上坂展弘市長
「『リスペクト』の精神を徹底するとともに、市議会の皆様、市民の皆様と正面から向き合い、議論を尽くす『対話の精神』を貫いてまいりたいと思います」

市長として初めての議会で提案したのがハラスメント防止条例です。

黒部市 上坂展弘市長
「職員が能力を十分に発揮できる良好な職場環境を確保するため、ハラスメントの防止及び排除の措置並びにハラスメントに起因する問題に適切に対応するための措置に関し、必要な事項を定めるため、新たに条例を制定するものです」

黒部市をめぐっては、ことし3月、市役所内部のアンケートで、管理職の一部が当時の武隈義一市長によるパワーハラスメントを訴えていることが明らかになりました。

今月行われた市長選でも、最大の争点となり、前の副市長だった上坂氏が武隈氏を破って初当選しました。

そして、きょうの臨時会では。

黒部市議会議長
「賛成の議員の起立を求めます。起立全員であります。よって議案第32号は原案を可とすることに決しました」

ハラスメント防止条例の制定は、富山県内の市町村では黒部市が初めてです。

条例では、パワハラやセクハラ、マタハラなどハラスメントの定義をはじめ、職員間でハラスメントが発生した場合の相談窓口や対処などについて定めています。

条例の対象は、市の一般職員のほか、市長などの特別職も含まれます。

ハラスメントによる問題が生じた場合の相談窓口は総務管理部総務課に置かれるほか、庁内にハラスメント対策委員会を、市長が必要と認めた場合は、第三者調査委員会を設置して、問題の適切かつ公正な解決にあたるとしています。

条例は30日から施行されます。

上坂市長は次のように述べました。

黒部市 上坂展弘市長
「適切な職場環境の形成に向けてよかったと思っています。条例を基に今後進めていければと思っています」

また、前の市長によるハラスメントの有無を調査する第三者委員会については、条例が施行される前の事案ですが条例に準ずる形で進める方針です。