「遅すぎる」専門家から厳しい声 高校受験にも影響?
こうした対応に、専門家からは厳しい声があがっています。
県内の地域交通政策に詳しい富山大学の中川大特別研究教授は、本線の将来的なあり方について検討を継続するとした行政側の対応について次のように述べました。
富山大学 中川大 特別研究教授
「明らかに遅すぎると思う。どこを廃線するかどうかっていうのは決断だけの話。それがまだできないっていうのは、決断力の不足だと思う」
そのうえで、利用者増加に向けた議論を早急に進めるべきだと指摘します。
富山大学 中川大 特別研究教授
「新魚津よりも東側は残すという腹は決めておられるんだと思いますので、どうやって再活性化していくのかというのを具体的な話に入らなければいけない時だと思います」
また、存続が1年しか見通せていない状況は、高校受験にも影響を与えそうです。

中川さんは
「続けるのであれば『3年間は続ける』としないと(本線を利用している)中学生も高校受験ができない」とコメントしています。
魚津市のアンケート調査によりますと、県東部の高校生に通う生徒のうち約3割が地鉄を利用していて、並行区間を有するあいの風とやま鉄道とほとんど同じ割合だったということです。
方向性が決まった後も利用者増に向けた案や廃線の場合の代替手段など多くの課題が控えていて、自治体の決断力が求められます。










