富山県は19日、県内のインフルエンザ流行状況が警報レベルに達したと発表しました。16日までの定点医療機関あたりの患者報告数が34.58人と警報レベルの開始基準値30人を超え、特に県内の小中学校を中心に学級閉鎖や学年閉鎖が相次いでいます。

富山県の発表によりますと、10月上旬から11月中旬までの約1か月半の間に、県内では合計109件の学級閉鎖・学年閉鎖などの措置が取られました。

対象となった児童・生徒数は延べ6,184人に上り、そのうち2,604人がインフルエンザ様症状を呈し、2,135人が欠席しています。

特に11月に入ってからは流行が加速しており、11月17日から19日にかけての3日間だけで50件以上の学級・学年閉鎖が実施されました。

地域別では富山市を中心に多く発生していますが、高岡市、射水市など県内各地に広がっています。

学校種別では小学校での発生が最も多く、次いで中学校、高等学校の順となっています。小学校では低学年から高学年まで広く感染が広がっており、特に5年生と1年生での発生が目立ちます。

県では「今後さらに流行が拡大する恐れがある」として、手洗いやマスク着用などの基本的な感染対策の徹底と、発熱などの症状がある場合は登校・出勤を控えるよう呼びかけています。