■誓約書の撤回求める手紙を出すが…
区域長らは「私たちも最近、サインをしたから」と迫ったといいます。

「1枚、2枚、3枚あるがです」

先月18日、女性は教団から脱会を決意するとともに誓約書の撤回を求める手紙を教会長宛に出しました。

元信者:
「自分の本心でそんなね。すすんでしたわけでもないし、やっぱり周りから、指図されてしたことが、たくさんあるもんですから。あの誓約書は、私には、絶対これは間違いやということに、気づいたわけですよね」

誓約書にサインをしたことを悩んでいたとき今度は婦人部長ら2人が現れ、返金を求めた別の信者の話をしたといいます。
元信者:
「まず神様を信じているかどうかやっていわれたね。全部、献金したものを返してくれと言われたがいと、そして返したらそこの息子さんが自死されたいうそういう話をしとられるがですよね。せやから、そういうお金を。捧げたものを返してくれっていうことは、せっかく上に上っていっとるがに、落ちてしまうって言われる。結局、地獄に落ちるということながでしょうね。」

捧げたお金を返してくれということは地獄に落ちる献金の返還を止める行為について霊感商法問題に取り組む弁護士は。
全国霊感商法対策弁護士連絡会
中川亮 弁護士:
「そもそも献金させた行為自体が、先祖の因縁とかそういうもので、わかりやすい言葉を使えば怖いわけですよね。要するに(献金を求める)同じ手口で、今度はそれを放棄させようとしているわけです」

霊感商法と同じ手口で献金の返還を止めようとする行為は極めて悪質と語ります。
献金が社会問題化している最近になって、誓約書にサインをさせていることについて、世界平和統一家庭連合は「把握しておりません」と回答。
教会長にも事実を確認すると。
記者(電話で質問):
「誓約書にサインするよう求められてサインをしたという方がいらっしゃるんですが…」
「回答は本部の広報局に任せている」と話しました。
献金が社会問題化した後に、誓約書を書かせていたことが確認されたのは初めてで中川弁護士は、教団側が献金の返還阻止のため慌ててやったのではとみています。
中川亮 弁護士:
「かなり慌てて拙速にやったのかなという気もしますけど」「なるべく早いうちに、そういう言葉悪いですけど、目を摘んでおきたかったという意図はあったのかなという気もしますけど」
女性は家族が不幸にならないようにという一心で、献金や物品購入を続けてきました。

今、思うことは。
元信者:
「必死でしたよね。そういう風になったっていうことは、自分を責めますね。ふぅ…」

※旧統一教会が、献金が社会問題となった後に誓約書を作っていたという点が重要です。霊感商法問題に取り組む弁護士は「うしろめたいと思っている証拠。教会側が焦って墓穴を掘ったのではないか」と話しています。