朝起き上がれない、失神や動悸も‥‥

起立性調節障害の主な症状は、立ちくらみや、めまい、失神、朝起き上がれない、吐き気、動悸、腹痛など様々。
重症の場合は日常生活に大きな支障が出て、「不登校」や「うつ病」「睡眠障害」にもつながります。

県によりますと、県内で昨年度「起立性調節障害」と診断され、学校に報告のあった小中高校生の数は364人。ここ3年は大きな変化はみられませんが、コロナ禍以降増加傾向にあるといわれています。

では、起立性調節障害はどうして起きるのでしょうか。普段、この病気の患者を診察している吉崎達郎医師は。
真生会富山病院小児科 吉崎達郎医師
「起立性とありますけれども、起き上がった時や立ち上がった時、体の血液が重力により足のほうに片寄ってしまうので血液の巡りが悪くなります。それを調節するのが自律神経なのですが、(病気になると)調節がうまくいかない」

起立性調節障害は、心拍をコントロールし血圧を上げる役割を担っている自律神経の乱れから起きる病気。
発症すると血液が全身にうまくめぐらず様々な不調が出てくるのです。
