暴風域の拡大 - 48時間後には300キロ圏内に

28日15時、台風9号は小笠原近海の北緯26度55分、東経144度50分付近まで北上する見込みです。中心気圧は975ヘクトパスカルまで低下し、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルと強い状態を維持すると予想されています。この時点で特に警戒すべきなのは、暴風域が予報円の中心から半径300キロ以内にまで拡大することです。小笠原諸島では暴風や高波に十分な注意が必要になります。

72時間後の予想 - 勢力を維持しながら北上

29日15時には、台風9号は小笠原近海の北緯28度00分、東経143度25分付近を中心とする半径300キロの円内に達する見込みです。中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルとやや弱まるものの、依然として強い勢力を保ちながら北上を続けると予想されています。

予報円の中心から半径410キロ以内では風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあり、広範囲での警戒が必要です。

防災上の注意点 - 高波と暴風に警戒

台風9号の接近に伴い、小笠原諸島では高波や暴風に警戒が必要です。特に海上では風が強まり、波高が高くなることが予想されるため、船舶は台風情報に十分注意し、安全な海域への避難を検討してください。

また、台風の進路や強さは変わる可能性がありますので、最新の気象情報に注意して防災対策を進めてください。沿岸部では高潮にも注意が必要です。