富山駅周辺の憩いのスポットとして人気がある「富岩運河環水公園」で23日、夏場に心配される水草の大量繁殖を防ごうと、水草の根元から除去する特殊な作業船を導入して本格的な除去作業を始めました。

高木健至記者
「富岩運河では水草を刈り取る作業船が導入され、朝から作業にあたっています」

県が富岩運河の水草の除去作業に初めて導入したのは、幅およそ2.8メートルの鉄製の爪で水草を刈り取る特殊作業船です。

富岩運河では、去年、水草が大量発生し悪臭に加え景観が悪化。観光船のスクリューに水草が絡まり運航にも支障が出ました。

従来の作業船は、水面からおよそ1.5メートルの水草を刈り取っていましたが、今回導入された作業船では、根元から除去できるため、より長期間、水草の発生を抑えることができると期待されています。

富山県富山港湾事務所 稲垣実課長
「今回は根ごと取るものですから、少しは繁茂を遅らせることができるのではないかと検証も含めて今回この機械を導入しました」

この特殊作業船はことし9月上旬まで刈り取り作業を行います。