富山県朝日町の小中学校で生成AIを使った英会話授業の実証研究が行われています。県内初で全国的にも珍しい取り組みです。

生成AI「What do you like to do on weekends?」
児童「I like watching TV.」
児童たちが英語で話しているのは画面に映し出されたキャラクター、生成AIです。
文部科学省は今年度新たにAIを活用した英語教育の強化事業を創設、県内で唯一、朝日町の小中学校で指導モデルの実証研究が行われています。
町立さみさと小学校では約1か月前から英語の授業でAIの英会話アプリを導入。児童たちはヘッドセットを着け、端末上のAIに向かってクラスの時間割や将来の夢について英語で話します。
AIとの反復練習が終わった後、先生やクラスメイトとの会話に挑戦。

児童
「I want to be a volleyball player.」
ALTの先生
「Oh!Volleyballplayer!Very good!What subject do you like?」
最新のAI技術を使うことによって、発音や語彙力などをAIが即時にフィードバックしてくれるため、効率的に学習できるほか児童それぞれのレベルに合わせた会話が可能だということです。
児童
「AIロールプレイで先生がいなくてもAIと会話ができて英語の力がつくし、ゲーム感覚でできるから楽しい」
「AIで教えてもらったり、もっと自分で練習して発音が良くなるようにしたい」
さみさと小学校 金森忍先生
「(AIのほうが)聞く回数とか発話する回数は絶対に上がっていると思う。しかも、子どもが自分で意識を持って課題を選んでいるので、意欲という面でも高まると思う」
町では2026年1月まで児童たちの英会話力や語彙力の伸びを検証し、文部科学省に結果を報告するとしています。