夏の高校野球富山大会の注目校を紹介する企画。今回は「野球に打ち込みたい」と全国から球児が集結した未来富山です。7年前に富山県内初の通信制高校野球部として創部し、授業を午前で終え、午後は全て野球に打ち込めるという特色を活かして年々力をつけ、昨夏の大会では過去最高のベスト4と躍進しました。今年はプロからも注目されるエースで4番の江藤蓮投手を投打の大黒柱として、去年の雪辱を果たし、悲願の甲子園初出場を目指します。
7年前に富山県内初の通信制高校野球部として立ち上がった未来富山。部員23人のうち、22人が県外出身者です。

授業は基本的に午前中のみで、午後からは野球に専念します。こうした柔軟なカリキュラムが組める通信制高校は、甲子園を目指す球児の選択肢の1つとして注目を集めています。
未来富山は年々、力をつけていて、去年の夏の大会では過去最高のベスト4という結果を残しました。

チームの柱はエース、江藤蓮投手です。
未来富山 江藤蓮投手(3年)
「去年ベスト4まで行ったんですけど、自分が投げて負けてしまったので、去年の先輩の分の思いも背負って、今年は全員で優勝目指して頑張ります」

1年生の春からベンチ入りし、秋からは背番号1を託された江藤投手。去年、わずかに届かなかった甲子園への切符を手にするため、1日の食事量や、筋力トレーニングを見直しました。

その結果、身長180センチに対し、体重は6キロ増の84キロに増量。自慢のストレートは最速145キロを誇ります。
去年からバッテリーを組む2年生の中込選手は…
未来富山 中込大選手(2年)
「試合になると一気に気持ちが変わってすごい頼りがいのある先輩でいつも助かってます。スピードもそうなんですけど、変化球のキレだったり、球の伸びだったりっていうのが全然違います」

江藤投手は、ことし4月、高校生の日本代表候補の合宿に招集され、一気にプロのスカウトからも注目される存在となりました。
未来富山 江藤蓮投手
「レベルの高い選手たちと3日間プレーできてマウンドでの振る舞いだったり、変化球の質・制球力だったり、色々な選手見てきた中で自分は全然まだまだな感じなんで、一歩でも近づけるように頑張ります」

江藤投手の武器は、投球だけではありません。
去年から導入された低反発バットをものともしない、力強いバッティング。この夏はエ―スで4番という大黒柱として、去年果たせなかった甲子園という舞台を手繰り寄せます。
未来富山 江藤蓮投手
「最後の夏、もう強気なピッチングでどんどん攻めていきます。全員で一戦必勝で甲子園目指します」

未来富山の初戦は7月11日で、富山高専と対戦します。