夏の高校野球富山大会は26日に決勝戦が行われ、未来富山が県内の通信制高校として初優勝し甲子園出場を決めました。柔軟な学習システムと野球に専念できる環境を整えた同校は全国から集まった球児たちの夢の舞台を後押ししていて、注目されています。

28日に行われた決勝で見事、甲子園初出場を決めた未来富山。
未来富山 松井清吾主将(3年)
「富山県を代表して出るからにはしっかりと上を目指して頑張りたい」
未来富山は2018年に開校した通信制の高校で、全国から野球に専念したいと毎年、全国から選手が集まります。
選手たちは基本的に午前中は勉学に励み、午後から野球に専念します。
こうした柔軟なカリキュラムが組める通信制の高校は、甲子園を目指す球児の選択肢の1つとして注目を集めています。
しかし、未来富山には専用のグラウンドがなく、ときにはバスで20分ほどかけて移動します。
全寮制のため選手たちはいつも一緒。共同生活でチームワークも磨かれます。
一期生わずか13人でスタートした初めての夏の富山大会は初戦で敗退。

しかし、翌年には一気に躍進しベスト8入り。その後も波がありながらも去年の夏の大会は過去最高のベスト4と強豪チームへ進化を遂げます。
着実に部員も増え、ことしは23人で挑む夏となりました。