パワハラ問題にともなう日本一小さな村の村長選は、新人同士による一騎打ちとなる見込みです。前村長が村長選への出馬を断念したことを受け、竹島貴行村議が5日、出馬を取りやめると発表しました。
竹島貴行 村議の文書:
「村長選への出馬は断念し、引き続き村議会議員として村に貢献し、後継者を見出していくことに力を注いでいくことを決めました」
この文書は5日、竹島村議が報道各社にメールで送ったものです。
舟橋村 竹島貴行 議員:
「舟橋村議会はここに改めて古越邦男村長に対する不信任を決議する」
竹島村議はパワハラや農薬散布に関する補助金の不正問題など古越前村長の管理監督責任を問うとして不信任決議案を2度提出してきました。
先月の臨時会後には、古越前村長が失職したにも関わらず村長選への出馬を表明したことを受け、竹島村議は次のように述べていました。
舟橋村 竹島貴行 議員:
「個人的に親しい人をですね、失職に追い込むということは私も責任を一応感じていますので、古越さんが立候補する時点で私も出馬する。最後まで責任と取りたいと思っております」
しかし、事態は急転・・・。
古越邦男 前村長:
「お医者さんからもまだこのあと(体調が)悪くなる可能性もあるという状況の中で、仕事を継続するのは難しいのではなかろうかと。村長選挙には辞退をすると」
竹島村議が出馬する大義名分が事実上、なくなってしまったのです。
竹島貴行 村議の文書:
「私の先走った言動に対し、謝罪するとともに多大なご心配とご迷惑をおかけしたこと、誠に申し訳なく思っている次第です」
パワハラ問題に端を発した村長と議会の対立は、双方が次の村長選から手を引くことで、いったんは幕引きとなりました。
これで、舟橋村長選をめぐっては新人で富山青年会議所元理事長の渡辺光氏と、村議選で初当選した酒井信行氏の新人同士の一騎打ちとなる構図が固まりました。
かじ取り役の不在で揺れ動く日本一小さな舟橋村。42年ぶりとなる村長選挙は11月22日告示、27日に投開票です。