音の聞こえづらさや痛み、発熱など様々な症状をもたらす「中耳炎」。年間約27万人が医療機関で中耳炎と診断されています。中耳炎というと、乳幼児がなりやすいとされていますが大人も注意が必要です。中には顔面麻痺や骨・組織を溶かすものもあり、医師は早期受診を呼びかけています。
朝起きると耳が聞こえなくなっていた…
嘉藤奈緒子アナウンサーは5月中旬、突然の耳の異変に襲われました。

2~3日ほど膿のような鼻水が出たあと、朝起きると右耳が聞こえなくなっていて、ひどい痛みがありました。
病院へ行くと「急性中耳炎」と診断され、抗生物質を1週間分もらい服用。治療中も、音が二重に聞こえたり、自分の声が反響したり、急に聞こえなくなったりという症状に悩まされ仕事にも支障がでました。

ヒトの耳は「外耳」「中耳」「内耳」の3つの区画に分かれています。このうち「中耳」とは鼓膜の裏側の空間を指し、中耳炎はこの空間で起こる病気です。
中耳炎には「急性中耳炎」「慢性中耳炎」「滲出性(しんしゅつせい)中耳炎」「真珠腫性(しんじゅしゅせい)中耳炎」などさまざまな種類がありますが、最も多いのは急性中耳炎です。