油断禁物!運転中の紫外線と意外な落とし穴

一方で見落としがちなのが、運転中の紫外線です。

四方を窓に囲まれた車内。夏場は特に強い太陽光が差し込みます。

現在、ほとんどの車で「UVカットガラス」が採用されていて、紫外線を約90%カットできるということですが――

JAF富山支部 林宏二さん
「紫外線も多少なりとも入ってきていると思います。フロントガラスほど抑えられていないのが、運転席や助手席側になってくるので」

乗る場所によってガラスの紫外線強度は異なります。

フロントガラスは安全面からUVカット機能が備わったフィルムを挟んだ「合わせガラス」が義務化されていますが、運転席・助手席側のガラスのほとんどは「強化ガラス」であるため、フロントガラスより紫外線が届きやすいといいます。

対策として、サンシェードやUVカットフィルムがありますが注意点が――

JAF富山支部 林宏二さん
「フィルムを貼ってしまうと、その段階で違法になってしまう可能性が出てきます」

道路運送車両法ではフロントガラスと運転席・助手席の側面ガラスは、窓ガラスの光を通す割合を示す「可視光線透過率」が70%以上であると定められているため、UVカットフィルムを貼ってこの基準を満たさない場合、「不正改造車」とみなされ車検を通らない可能性があるといいます。

JAF富山支部 林宏二さん
「安全面を考えると、よく見えるようにするというのが、ガラスの決まりになっていますので。そうならないようにご注意いただきたいなと思います」