北陸電力は28日、年間のCO2排出量を約200万トン削減し、脱炭素化と安定した電力供給の両立を目指す発電設備の新設計画を決定しました。
北陸電力は富山新港火力発電所の石炭2号機と休止中の石油1号機の廃止と最新鋭の発電設備を搭載したLNG2号機の建設を決定。地質調査や設備設計を開始すると28日発表しました。

石炭2号機と休止中の石油1号機は運転開始から50年以上が経っていてことし2月から廃止が検討されていました。
北陸電力によりますとLNG2号機は石油や石炭よりも燃料効率が高いとされる液化天然ガスを燃料にしていてガスと蒸気のタービンを組み合わせた「コンバインドサイクル発電方式」を採用します。

想定されている出力は約60万キロワットで今回廃止される2つの設備が発電する量を十分にまかなえるとしています。
また、今回の新設により会社全体における年間CO2の排出量を約200万トン削減することが期待されていて、火力発電の低炭素化と安定した電力供給の確保を両立させたい狙いです。

北陸電力はことし2月に建設に向けての環境影響調査を始めていて今後は地質調査や設備設計など建設に向けた準備を進めていくとしています。
着工は2029年度、運転開始は2033年度の予定です。
