富山市は9日、今月6日に実施した狂犬病予防の集団接種(集合注射)の際、一部の犬に期限切れのワクチンを誤って接種したと発表しました。

富山市によりますと今月6日、富山市保健所で実施した狂犬病予防ワクチンの集団接種(集合注射)で、当初用意していたワクチンが不足する見通しとなったため、市で追加分のワクチンを用意したところ、一部の犬に対し37日を超える期限切れワクチンであることに気付かず接種したということです。誤って接種したのは8頭から10頭です。

富山市は、期限切れワクチンを接種した可能性のある犬の飼い主に謝罪するとともに、犬の健康に異常がないかを確認、経過観察を呼びかけています。不安な場合は再接種に対応するということです。

狂犬病の予防注射は、登録した犬に対し1年に1回義務付けられていて、富山市は毎年4月に集団接種(集合注射)という形で実施しています。

去年は4月に11か所で実施していましたが、今年は日程の関係で7か所となり、このうち日曜だった6日は想定の500頭を上回る508頭に接種を実施しました。

富山市保健所の担当者は「期限が37日過ぎたワクチンでも一定の有効性はあると考えられるが、不安な場合は再接種を案内しています。今後は管理方法を見直し再発防止に取り組みます」と話しています。