富山と長野を結ぶ山岳観光ルート、立山黒部アルペンルートで全線開通に向けた準備が進んでいます。山間部での雪が例年よりも多かった今シーズン。除雪作業の様子を取材してきました。

長野県大町市と富山県立山町を結ぶ立山黒部アルペンルート。
今月15日の全線開通に向けて、2月中旬から除雪作業が進められてきました。

山﨑彩奈アナウンサー
「標高2450m地点では、ブルドーザーによる除雪作業が行われています。今年は例年より多い7.6mほどの雪が積もっているということです。」

7日も氷点下2℃の中、10台の重機を使って駐車場の除雪が行われていました。

そしてアルペンルートの観光名所といえば、巨大な雪の壁、その名も「雪の大谷」。

今年の壁の高さはまだわからないということですが、過去20年の平均はおよそ16メートル。今年の積雪は、平年を上回るため壁の高さにも期待ができそうだということです。

また、今年新たに登場するのが電気バスです。

28年にわたってトンネル内の移動に使われていたトロリーバスに代わり、より環境に配慮した電気バスが運行します。

立山黒部貫光総務部 中沖雅史さん
「例年以上に迫力のある壮大な雪景色をお楽しみいただけるような景観が広がっています。多くのお客様にこの大自然を体感して楽しんでいただきたいと考えています」

 

約2か月にもわたる除雪作業はほとんど終わっていて、立山黒部アルペンルートは今月15日に全線が開通する予定です。