潜伏期の後、強い目の痛みや異物感、結膜の充血や出血を伴うことが多い「急性出血結膜炎」の患者報告数が、富山県内で1.00人の「警報レベル」なったことが19日わかりました。県は目をさわる前後は石けんと水で手を洗うこと、タオル、枕など目やにや涙で汚れそうな物の共用はさけるよう呼びかけています。

富山県厚生部によりますと、県内7か所の眼科定点医療機関で、今月10日から16日までの1週間で報告された患者は7人と「警報レベル」の開始基準値である1.00人に達しました。

このため県は19日、急性出血性結膜炎が流行しているとして、次のことに注意して予防を呼びかけています。
▼目をさわる前後には、石けんと流水で手を洗うこと。
▼タオルや枕など、目やにや涙で汚れそうな物の共用を避けること。
▼タオル等の消毒には、アルコールは効きにくいため希釈した塩素系漂白剤や熱湯を用いること。

県によりますと、急性出血性結膜炎はウイルスに感染すると、強い目の痛みや異物感で始まり、結膜の充血や出血、まぶたが腫れたり、目やに、目のむくみ、目の表面の濁りがでたりすることがあります。

通常は約1週間で自然に治りますが、6~12か月後に手足の運動麻痺が起こることがあるとしています。

富山県内で急性出血性結膜炎が「警報レベル」に達するのは、1999年(平成11年)の調査開始以来初めてのことです。