富山県の高岡市長選に出馬を表明した高岡市議2人に対し、市議会議員補欠選挙になるのを避けるため、議長が2人の辞職する日を提案していたことがわかりました。

高岡市議会の薮中一夫議長は、6月の高岡市長選に出馬を表明している市議2人に対して、市議補選を避けるため5月20日以降に辞職するよう求めていました。
薮中議長は3月11日に議長室に2人を呼び「辞職願」のサンプルを提示したということです。
高岡市議会 薮中一夫議長
「補欠選挙という事に関して市の単独財源が使われることに対して、本当にそれは市民の理解を得られるのであろうか、お二人にはそういった意味も踏まえて、しっかり検討してくださいという話をさせていただいたつもりです。私たちは強制することも何もできませんので、ご本人が決めることであると思っています。あくまでも私は提案をさせていただいたというところです」
高岡市議会では市議2人が辞職し欠員が5になった場合、市議補選が必要となります。しかし、市議の任期満了日半年前の5月20日以降であれば補選の必要がありません。そのため、藪中議長は辞職日を提案したとしています。
議長の提案に市議は――

中川加津代市議
「一議員の進退について議長が踏み込みすぎていないかなというのが、率直な感想。市長選に出馬するという風に決意を固めているなかで、議会の提案があったからといって、議員を先延ばしにしていても、十分な議員活動ができるかどうか、専念できるかどうかを鑑みると、非常にそれは市民に対して私が一議員としても大変失礼にあたる。できれば、けじめをつけて市長選に臨んで、しっかりとした形で市民に訴えていきたいていうのが本音であります」

出町譲市議
「ちょっとびっくりだし困惑だし、たしかに選挙を回避したい、そういう思いはわからないではないですが、ただ僕も一人の議員であり、一人の人間でありまして、やはり、そういう言われてもということで、私は3月26日に提出しようかと思っています。3月26日以降、(市長選へ向けて)活動したい、活動しなきゃいけない。活動するために皆さん支援者が集まってくれている。それ一点でございます」
中川市議、出町市議はどちらも今月26日の3月定例会終了後に議長に対して辞職願を提出する予定です。










