950万円を振り込もうとした70代女性を窓口で説得し、女性銀行員2人が詐欺の被害を防ぎました。2人はLINEで届いた請求書や、支払いが暗号資産であることに不審を抱き、70代女性を説得しながら警察に相談、詐欺被害の未然防止に貢献しました。
詐欺の被害を未然に防いだのは、北陸銀行上市支店に勤務する片岡千恵美さんと、上田奈々さんの2人です。
富山県警上市警察署によりますと、2月28日11時頃、北陸銀行上市支店に70代の女性が訪れ、「リフォーム代として950万円を振り込みたい」と申し出てきました。
応対した窓口担当の上田奈々さんは、▼高額の送金であること▼振り込み先の口座がリフォーム会社の名称でないことを不審に思い、上司の片岡千恵美さんに相談しました。
片岡さんが70代女性に聞いたところ▼ラインで請求書が届いたこと▼支払い方法が暗号資産であること▼請求書と振込先の口座の名義が異なっていることから詐欺ではないかと疑い、70代女性に振り込みをしないよう説得しながら、上市警察署に通報、詐欺の被害を未然に防ぎました。
北陸銀行上市支店での特殊詐欺の未然防止は去年6月以来、これで4回目です。
後の警察の調べで、70代女性宅へのリフォーム工事はなかったことがわかっています。
上市警察署は近く片岡さんと上田さんに署長感謝状を贈ることにしています。
