9日朝、富山県高岡市の富山湾で、釣りをしていたプレジャーボートが燃料切れのため航行不能となり、伏木海上保安部に救助されました。乗っていた男性2人にけがはありませんでした。

伏木海上保安部によりますと9日午前7時16分頃、富山県高岡市の国分港の北東2.7キロの沖合いで、「プレジャーボートで釣りをしていたところ、燃料がきれて船が走れなくなった」と乗っていた男性から118番通報がありました。

通報を受けて伏木海上保安部は、午前8時過ぎ、海上保安部職員3人が乗った「警備救難艇」を現場に向かわせ、プレジャーボートを救難艇に引き揚げ、国分港で下ろしました。

プレジャーボートに乗っていた石川県の36歳の会社員と同乗者の合わせて男性2人にケガはありませんでした。

プレジャーボートは長さ2.84メートル、幅1.58メートル、6馬力の船外機付きで、午前6時半頃に国分港を出て釣りをしていたところ、午前7時15分頃にエンジンが停止したということです。

出港時には燃料タンクに4分の1程度の燃料があったということですが、海上保安部は想定以上に燃料を使ったとみて調べています。

伏木海上保安部によりますと、今年に入りプレジャーボートなど船舶4隻がエンジントラブルや、係留中の不備により漂流するなどして救助、または捜索したということです。

そのうえで伏木海上保安部は、3月入り本格的な春に向けて海に出る機会も多くなることから、船舶のエンジンなど機関の調整、救命道具など船の装備に問題がないか点検を徹底するよう呼びかけています。