家庭薬の配置業を手がける「和光堂薬品」が2月20日までに鹿児島地裁川内支部から破産開始決定を受けていたことが東京商工リサーチの調べでわかりました。負債総額は約8500万円とみられています。
和光堂薬品は、1979年(昭和54年)に富山で設立された家庭薬配置業者で、代表者が鹿児島県さつま町に居住して開設した「宮之城営業所」が実質上の本社となって以降、周辺地域の一般家庭や事業所に配置薬の販売を手がけてきました。
しかし2020年の新型コロナの感染拡大が始まって以降、対面での営業が困難となり、売り上げが減少していきます。
コロナが落ち着いてからも受注は回復せず、2024年6月期の売上高は約1200万円にとどまり、赤字決算となりました。
その後もドラッグストアの進出などで経営を取り巻く環境が変化、先行きを見通せなくなったことから1月31日で事業活動を停止、今回の措置となりました。負債総額は約8500万円とみられています。
